無限大のヒラメキ
作品を作るときの楽しみ、 それは閃く感覚。
作る時は、完成させるためというより、閃く感覚が面白くて作っている気がします。
もしかしたら私の作品の作り方は、ちょっと変わっているかもしれません。
絵にしても絵以外の物を作るにしても、あえて完成図を頭で描かずほとんど0(ゼロ)の状態から始めます。
真っ白な紙や何もない机を目の前にして、なんとなく描きたい色や形が浮かんだら手を動かし、また浮かんだら手を動かして、その別々に現れた色や形を繋げていくという作業を繰り返します。
そして想像力を働かせ、途中からテーマを持った作品にまとめていく、という感じで進めることが多いです。
こんな作品を作りたいと完成品をある程度頭で描いた上で取りかかることもあるのですが、閃くまま手を動かしていくと大抵最初に意図していたものとは違う方向に進んでいくのです。
なので欠点を言えば、予め考えた完成図通りには作品が仕上がらないということの他、マニュアルや人の指示に従って作ることや、単調に同じような物を複数作っていくことは、私にとっては難しい作業になります。
でもその行き当たりばったりな作品作りが面白くて仕方ないのです。
次にどんな閃きがやってくるのか、どんな作品になるのか。
たまには作っている途中で、これは作品として完成するのだろうかと先が見えない不安に襲われることもありますが。
けれどもあんな色やこんな形…次々にやって来るヒラメキに従って手を動かしていくと、大抵最後にはちゃんと作品として完成するのです。
その時には毎回、心の奥から感動が湧き起こります。
ヒラメキは無限です。
これからお仕事として作品を作る機会が増えるかもしれませんが、そうなった時にもできるだけこのヒラメキを楽しむ感覚を忘れずにいきたいです。

〈 11/2 本日のミニアート 〉
タイトル:てるてる姫 (Rain Ward Princess)
今日は東京、お昼まで雨がよく降りました。でも雨の日も、なんだか心が静かになるので私は好きです。雨の日に家でゆっくりしていると何故だかよく思い出すのは、小学生の頃、学校の窓から誰もいない広い校庭に雨が降る様子をよく眺めていた思い出。あの頃何してたっけ…と思い出しながら作った作品。洗濯物が乾くように、明日天気になあれっ!折り紙と、顔はラップをクルクル丸めて作りました。