季節の移ろいに足並みを合わせる
11月ももう半ば。
東京も外の木々の葉が少しずつ色づいてきました。
大人になるとあっという間に時間が過ぎるように感じるものですね。
私も少し前までは毎日仕事に追われ、季節を感じるのは暑い、寒いとか、スーパーに並ぶお野菜や、飼っているインコの春と秋に抜ける羽など、そんなことで少し感じる程度だったような。
そんな時は、自然が織り成す季節のある世界とは、遠く離れた場所で、人間だけが孤立して生きているような気がしたり。
また時間の流れに追いつくように何か早くしなきゃ、でもこれ以上何を頑張ったらいいのか分からないと、無駄な焦りや不充足感を感じていました。
けれども今は、育児中でやりたいことが思うように進まない状況でありながら、時間が過ぎるのが速いとは、不思議と思わなくなりました。
季節移ろう自然の進む歩幅と、自分の歩幅が、ちゃんと合っているような。
こんな感覚は、いつぶりだろう。
何故かなぁと、朝一番に開けた窓の外、色づき始めた木々を見ながら考えました。
最近は、育児で煮詰まってきそうになると、意識的に自然を感じられる場所に行くようになっていることが一つ。
心と体のエネルギーが充電され、草や木や生き物達の様子から、季節の移ろいを肌で感じることができます。
もう一つは、今自分が本当に好きなことをしているからだと気付きました。
今のアートの活動と、職場だけに留まらない交友関係、そしてもちろん育児も、大変ですが自分のやりたかったことです。
時間が過ぎるのが早いなら、その時間の速さに足並みを合わせればいい。
物事が進まないのを、高速で過ぎ去っていく時間のせいにするのではなく、自分もそれに合わせて動けばいい。
そうしたら自分も、高速で前進していくことが、きっとできる。
好きなことを原動力にしていれば、必要以上に疲弊することなく、それができると信じています。

〈 11/13 本日のミニアート 〉
タイトル:二人で(小説の挿絵)(Chapter Header Art)
引き続き小説の挿絵ですが、なんだか夢のある可愛い絵になりました。小説のストーリーに沿った絵なのですが、こんな風に屋根の上で花火を観るなんて夢ですね。一生のうち一回くらいやってみたいなと憧れます。