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自分の過去の感情を知り、そして絵を描く 3

しばらく悩んできた、絵を描く時に伴う苦痛は、今ではほとんど気にならない程度に克服しました。

でも絵を描きたいと言っている人が、絵を描くことが苦しいだなんて。

真面目に話したいと思っても初めて聞く人には笑われてしまうような、こんなおかしなこと。

まさかブログに書くなんて今までは全く考えられませんでした。

けれども数日前に参加したイベントでたまたま受けた、感情の解放ワークというものにより、あっけなくそれが過去のことになってしまったお陰で、今こうして書くことができています。

普段絵を描きながら湧いてくる負の感情は、それに関する出来事や感情を、具体的に思い出すわけではありません。

悲しみ、怒り等様々な感情が全て混ざり、何歳のどの出来事で生じたものなのかという出所もさっぱり分からず、漠然とした心の不快感として味わうのです。

けれども感情の解放ワークでは、もう少し具体的で、しかも意外な発見がありました。

今の私が絵を描く時の苦痛の原因を探ると、なんと1歳の頃にあるというのです。

1歳なんて記憶がない時のことだとは、まさか想像もしていなかったし最初は信じられませんでした。

けれども「1歳」という言葉を聞いただけで、身体が反応したのです。

全身が急にカーッと熱くなり、鳥肌が立ち、涙が溢れそうになりましたが、人目が気になりその場ではグッとこらえました。

その頃に意識を集中させて何を感じるかと言えば、具体的な記憶はないものの、泣いてしまうくらい「寂しい」という感情。

もう少し探ってみると、なんとなく両親に対して抱いている感情のような。

考えてみれば私には年子の弟がおり、私がちょうど1歳、甘えたい盛りだった頃に、充分に相手をしてもらえなかったかもしれない家庭の背景があったのです。

1歳の頃のその感情だけが、今まで絵を描く時の障害の理由になっていたとは、決して思いません。

恐らくこの世に生を受けてから今に至るまでの、様々な場面で押し込めてきた感情が沢山蓄積してマグマになっていたのだと思います。

絵を描くことを繰り返しながら少しずつ消化されてきて、そのほとんど最後の残りのうち1つが、その1歳の感情だったのかなと思っています。

ワークの終わりでは、イメージの中で寂しかったという思いを両親へ伝えました。

すると、やっと心の中の片付けを終えられたようなスッキリした感覚になりました。

もしかしたらまだゼロにはなっていないかもしれませんが、今は本当に絵を描くのが怖くないと思えるようになっています。

人は誰でも負の感情を持っています。

できるだけ消化しておかないと、それは身体や心(性格)に悪影響を及ぼしてしまうものです。

けれども負の感情も、楽しくない経験も、芸術にとっては全てが役に立つものだと思います。

逆を言えば、その負の感情がなければ、芸術はきっと生み出せない。

だから今までの自分と、その人生経験を、大切に大切に想いたいです。

#アート活動

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