10年以上ぶりの再会
何か変わったかな…。
約束したレストランの前で、息子と一緒に友人を待つ。
「久しぶり〜!」馴染みのある、クシャッとした笑顔。
「おぉぉぉー!」予想以上に、変わってない!
でも、お上品なキレイなお姉さんになっちゃった!
私は看護師の免許を採った後、保健師の勉強をするために新潟県で一年過ごしたことがあるのですが、その時の友人。
そういえば、その一年で、勉強ってこんなに楽しいものなんだって初めて知ったんだった。
雪深い上越で、さらに記録的な大雪の年だった。
そして、新潟で震災も起きた年。
それも自分の誕生日だった。
本当に濃い一年で、全ての学生時代の中でも、一番と言えるかもしれないくらい。
その一年を毎日一緒に過ごした友人。
5年半前の私の結婚式で少しだけ会ったのが最後で、こういうふうにゆっくりおしゃべりなんて、考えてみれば10年くらいしていなかった。
学生時代の友人達の今について話すと、みんな仕事で活躍していたり家庭を持っていたり、それぞれの道を歩みながら、すっかり大人になっているみたい。
そんな話をすると月日が経ったのを感じる。
でもその友人と会話しているだけでは、時間が止まっていたのかと錯覚してしまう。
当時のことは鮮明に思い出せるし、友人の考えていることもなんとなく分かるし、長い間会っていなかった気が、不思議なくらいしない。
「今度2人で新潟旅行いこっか!」
「いいねっ、それ!」
新潟行ったら、先生も友達もみんな、あの時のまんまワイワイ学校にいるような気がする。
3月くらいまでは私がバタバタしてそうだから、春になったら、大好きな雪の溶け始めの山の姿を観に、それから海へ遊びに行こう!

〈 12/12 本日のミニアート 〉
タイトル:小説の挿絵 (Chapter Header Art)