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絵が巣立っていくときの嬉しさと寂しさ

今、小説のキャンペーン期間中に購入予約をしてくれた人の中で、特典に挿絵の原画を希望してくれた人のために、原画を送る準備を進めています。

全部で46枚ある挿絵の原画の中から気に入っている物達を選び、心を込めて丁寧に包装しています。

最初は、この薄い紙に描かれた絵をどうやって送ろうか悩みましたが、結局黒の台紙の上に絵を載せて、蓋付きの透明の袋の中に入れることに。

そのために、絵が描かれた紙と台紙の黒い紙を、袋に入る大きさに切る必要があります。

ミリ単位の歪みもないよう真っ直ぐ切るために、ものさしとカッターを使うのですが、私は普段はハサミの方が好きなので、カッターを使うなんて久しぶりのこと。

特別難しいことではないはずなんですが、やっぱり絵が描かれた紙を切る時には、失敗が許されないので一枚毎に緊張と集中。

出来上がる毎に、浅くなっていた呼吸をフゥーッと取り戻します。

そんな作業をしながら、手にとる絵一枚一枚に、その絵を試行錯誤しながら描いた時の記憶が蘇ります。

美大卒でもないし、そもそも色のない絵が嫌いでデッサンなんかほとんどしたことなかったので、毎回上手く掛けるか不安だった、鉛筆の絵。

この絵を受け取った人達は、何を感じるんだろう。

そして、この絵は受け取った人の部屋の中のどんな所が居場所になるんだろう。

そんなことを思いながら、まるで巣立っていく我が子かペットでも見送るような気持ち。

あぁ絵を売る時ってこんな感じなんだって、初めて体験しています。

嬉しいけれど、絵が愛おしくて別れが寂しいような、なんとも言えない気持ちです。

でもやっぱりどんな形であれ、自分の描いた絵で、人が一瞬でも何かを感じてもらえたら、それが何よりも嬉しい。

こんな素敵なことが、他にあるだろうか。

今準備している原画を送った後、今度は別の特典である本の中にスケッチを直に描き入れる作業をしていきます。

今月中は展覧会の作品作りをするため、来月に入ってからではありますが。

とりあえず、原画を希望してくださった人の元へは、間もなく本と原画が届くので、待っていて下さいね〜♪

※『Deadly Troubadours』は私の夫が書いた大人向けのファンタジー小説です。

現在第2巻を執筆中。

英語の文章ですが、もし購入をご希望の方は、 rikatouma@gmail.com までお気軽にご連絡ください。

金額は1冊1500円(税、送料別)です。

#小説作り

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