絵とスピリチュアルなことの他に、なんともう一つやりたいことを見つけた話
昨日こども広場で会った、6、7ヶ月くらいの赤ちゃんのお母さん、Tさん。
最初は私の仕事のことを聞かれたので、今までNICUと産婦人科の看護師をしてきた話をすると、その繋がりでTさんがオッパイに関する悩みを話し始めた。
出産後からずっと、時々オッパイにしこりができては高熱が出て病院へ、と乳腺炎を繰り返していて、常に心配しながらの母乳育児だということ。
そして今もしこりがあるんですと。
話の内容と、ちょっと触らせてもらった感じ、明らかにいい状態じゃない。
左のオッパイの何カ所かが、割と広範囲にカチカチに硬く少し熱をもっていて、もしかしたら明日か明後日にでも乳腺炎を起こす可能性もあるかもしれない、というくらい。
オッパイの様子、ちょっと一緒に見てみましょうかと提案すると、是非ということで、赤ちゃんのお腹が空いたタイミングで一緒に授乳室へ行くことに。
その時、ちょうど空気を読んくれてか、息子が普段はあまりしないはずのお昼寝を1時間近くもしてくれた。
そのお陰でTさんとゆっくり関わることができた。
実際飲んでいる途中の様子を見せてもらうと、赤ちゃんが成長に伴って動きが活発になってきたことも影響し、くわえ方が明らかに浅くなってしまっている。
そのためオッパイがうまく飲みとってもらえず残るため、しこりと炎症を繰り返してしまっている様子。
その対策として、赤ちゃんの抱き方、くわえ方や他にもいくつか今の状況に合わせた具体的な方法を伝えた他、緊急性があると思われる部分のしこりをマッサージでだいたいとることができた。
Tさんは「楽になりました!」とその場でもとても喜んでくれて、とりあえずすぐに乳腺炎になるリスクがなくなったと、私もホッ。
でもさらに嬉しかったのは、今日届いたTさんからのメールで、「昨日教わった方法を色々試してみた結果、朝起きたら、あんなにカチカチだったオッパイが、すっかり柔らかくなっていました!」との報告が。
うわぁ、よかったぁ〜!!
自分のことのように、本当に嬉しくなりました。
介助者の力で状態が改善するのは当たり前のことだけど、問題はその後。
その人が家に帰ってからも、自分だけで対処できるようになっているか、というところ。
そこをいかに伝えられるかは技術のいるところなので、今日の報告は本当に嬉しかった。
と同時に、そうだあたしこの分野、ものすごく好きだったんだということも思い出した。
こんなことを夫に話したら、良いことを提案してくれた。
きっとそうやって正しいやり方が分からずに困っている人はたくさんいるから、例え仕事じゃなくても、インターネットでオッパイに関する情報をまとめて発信したり、本を書いたりするのはどう?と。
いいね!やりたいっ!!
(情報を発信するだけじゃなくて、できればお母さん達と対面で相談やケアできる方が、もっと良いけど♪)
私、元々母子の分野に関しては、何故だかとても強い興味を持っていて、特に母乳育児に関してはかなり勉強してきた経験が。
でも、そこで分かった衝撃の事実。
実は日本、オッパイに関しては先進国の中ではとても遅れている国だということ。
正しくない知識が、普通にそこら中に出回っているのです。
そんな情報を信じて間違った方法を実践し、逆に苦労しているお母さん達を見る度に、胸が痛む。
どうか日本も他の国に追いついて、正しい知識が浸透していきますようにと願ってきたけど、もしかして願っているだけなら半分他人事だとも言えるかもしれない。
それなら自分がやればいい!と気付いたのです。
自分が妊娠、出産して、母親の複雑でデリケートな気持ちも経験できたから、もしかしたら今の方が、もっとお母さん達の役に立てるかもしれない。
あれもこれもやりすぎかなぁと思うけど、あれもこれも本当に心から好きなこと。
今までは何故か、仕事にすることは一つに絞らなきゃって勝手に思ってたけど、そうでもないのかもしれない。
一度しかない今の人生。
やれること、やってみようと思う。