友人の前世を見たら、なんと人間でも動物でもなかった話(2)
私が感じたMさんの前世の姿。
Mさんに意を決して伝えることにしました。
「あたし、今何だったか分かったんだけど…。
驚くかもしれないけど…。」
と前置きした後でついに、
「多分Mさんは、その男性が住んでいた『家』だったと思う!」
そう言うと、Mさんはハッとしました。
「そうだぁ…家だ…!あたし、家だった…!!」
言葉を詰まらせながらポロリポロリと涙を流し始めます。
(自分の魂にしまわれた記憶と繋がると、誰でも必ず涙を流します。
伝えたことが正しかった証明でもあります。)
「最初はね、家なんておかしいと思ったから、家に住み着く精霊か何かかなって思って、何度も確認してみたんだ。
でもどう見ても精霊というよりは、『家』そのものなんだよね…。」
ただただ驚く気持ちと、その家の泣き叫ぶような悲痛な思いを感じ、私も一緒に涙がこみ上げてきます。
私が一番何に驚いたかと言えば、前世が人間でも動物でもなく、家という「物」だったということ。
物にこんなに強い感情のようなものがあるのか?
そして、物にも魂が存在するものなの??
と。
まだ、あたしの見間違いじゃないか。
間違いだと思いたい。
信じたくない。
しばらくそう思っていました。
何故かと言えば、
「物」に心や魂が宿っていたことへのカルチャーショックと、
そして生き物ではなく「物」だなんて、友人をそんな下等な所に位置づけてしまいたくないという思いがあったからでした。
(何故家に魂を宿していたかという理由は、後日分かったことがあります。後々書いていきます。)
そんな葛藤がありながらも、それが真実であることの証明として、Mさんはまだうつむいて泣き続け、
一方で私の体にも、頭か意識が半分天空へ昇っていくような感覚と、頭や顔から足先まで全身に鳥肌が立ち、熱くなります。
Mさんが少し落ち着いたところで、伝えてしまったことをなんとなく謝ると、
「あたしはそんなに驚いてないよ。
むしろしっくりくる。
あたし昔っから何でか分かんないけど、自分は本当は人間じゃないんじゃないかってずっと思ってきたんだ。
その意味がやっと分かった。
聞けて良かった。」と。
Mさんにとっては良かったんだ…まだまだ混乱する自分に言い聞かせ、なるべく気持ちを落ち着かせます。
そしていよいよ、問題解決のため、家だった時の前世で一体彼と何があったのか、さらに探っていきます。
(続く☆)
