友人の前世を見たら、なんと人間でも動物でもなかった話(4)
「他の場面は何か見える?」
そう聞くと、Mさんは再び目を閉じます。
「暴れてる。彼と男の人が何人かで暴れてる。」
そしてしばらく経ってから、Mさんは目を見開き話を続けます。
「暴れてる。何が起きているかは分からないけど、なんとなく、何人かの人に襲われてるのかな…。
で、その後の記憶が突然途切れて、急に何も見えなくなるんだけど。
でもその瞬間、こうシューーッて、昇天した!!
空に昇ってく感じを、ほんとに今体で感じた!!
これ、きっと死んだってことだよね!?
彼が襲われてるのを見たくなくて、死んだのかな?」
「うん…!
そうだと思う!
それ、私が見えたものと一致する!!」
そう、私も彼が書物を盗む場面の後に見えたのは、
その後何日か経過してからか、書物を盗んだ罰として家の中で襲われ、首元を刀で切られてしまう様子でした。
彼のことが大好きだった家は、何故それが起きているのかが理解できずに混乱する中、恐らくを彼の最期を察知し、殺される瞬間を見る直前に自ら昇天したのです。
だから彼への愛おしい気持ちだけでなく、泣き叫びたくなるような悲痛な気持ちを同時に感じるのか!
そして、
だから今Mさんが彼に会った時、そんなにも心が大きく揺さぶられるのだということも、理解できました。
なんとなく全体像が見えてくると、私もMさんも「はぁ~~っ。」とため息をつきながら、しばらく放心状態のように言葉のない時間を過ごします。
賑やかな周りとは関係なく、私達の所だけ静かで重い空気が立ち込めていました。
そしていよいよ、その強烈な家の想いを解放させるため、浄化の作業にうつっていきます。
これ程まで強烈な想いをどこまで浄化できるだろうかと少し不安はありました。
本来は浄化の際にMさんの力も借りたい所ですが、今回は相手が言葉も何も通じない家であることと、思いがあまりにも強いこともあり、その場では、一旦全面的に浄化の作業を私が引き受けることにしました。
ヒーリングの時のように浄化しようと意識すると、私の体が自然に動き始めたのでその流れに身を任せて浄化を進めていきましたが、かなりの時間と身体的苦痛を伴うものでした。
(その浄化の作業についても最初は書こうと思っていましたが、無駄に長くなってしまいそうなのと、読んだ人が気持ちよくないだろうと思い、詳細は省くことにしますが。)
さて、次回いよいよ最終回になると思います。
浄化が終わった後のMさんの様子を、その直後はもちろんですが、その後もずっと見てきています。
そんな中、徐々に変わってきているMさんの変容ぶりと、
またMさんの魂が、何故か家に魂を宿していたその理由についてなど、新たに分かってきたことがあるので、
そんな宇宙や転生の不思議について、書いていきます。
(もうちょっと、続く☆)
