前世セラピー「ユダヤ人が迫害される時代に生きた少女」
インナーチャイルドセラピーをしていると、自然に前世のことまで時々現れてきます。
Nさんとインナーチャイルドセラピーをしている時にも、前世らしきものがよく現れてきました。
セラピー中に繰り返し現れてくることと、Nさんの日常生活でも前世を暗示する出来事が時々起こるようになったことから、
Nさん自身がそこと向き合う必要性を感じ、今回は前世だけに焦点を当ててセラピーを行うことにしました。
そこで見えてきた前世が、恐らくNさんが元々サイキックな性質を持っていることもあり、かなり詳細に把握することができました。
今日はその内容について書いてみようと思います。
見えてきた前世の内容を、全てではないですがだいたいを書くととこんな感じです。
見えてきた順に書いていきます。(ちょっと長くなりますが。)
・最初に見えてきた男性(前世のNさんの父)が「前は妻と娘(前世のNさん)もいたけど、今は死んでしまった。」と話す。
・男性はエリートで、仕事で習得したロシア語を話せたお陰で迫害の対象にならなかったが、妻と娘は迫害されて亡くなっていた。
・国はリトアニア。前世のNさんと家族はユダヤ人。ユダヤ人が迫害の対象になっていた時代だった。
・男性が自宅のドアを指して「これは喜びの入口でもあり、悲しみの入口でもある。」と言う。出産した妻が生まれた娘を抱いて帰って来た、喜びがもたらされたドアでもあるし、2人が家から連れ去られ悲しみがもたらされたドアでもあると。
・男性は妻と娘が連れ去られたことに対して、「どうすることもできなかった。」「守れなくて悪かった。」と苦悩していた。
・妻と娘が連れ去られる前、ドアの穴から家の中の様子を時々人に監視されていた。その間男性はわざと毅然とした態度で振る舞い、妻と娘は隠れる必要があった。
・その後、突然足が地面の下に引っ張られる体感と、強い恐怖を感じる。引っ張られるまま下に行くと、どんどん落ちて行き、窓のない灰色の暗い部屋に辿り着く。「この場所すごく嫌い!」という感覚。
・人が殺されるための高台になっている場所があり、その階段を上っていく女性の姿が見える。
・その後、今度は自分自身がその階段上っていく場面になる。
・しかしその時不思議と死への恐怖はなく、どちらかと言うと「やっと苦しみから解放される」という安堵の思い。
・殺された時もそんなに苦しくなかった。殺される直前に見えた美しい青空がとても印象的だった。
・場所はさらに移り、女性ばかりが密集する部屋の隅に、前世のNさん(10代の女の子。最初の男性の娘。)がいる。
・真っ暗で何も見えない。人が多いため、そこでは体育座りをしていなければならない決まりがあった。
・場所は移動する乗り物の中かどこかの収容所。
・そこは「希望をもってはいけない場所」だったが、この中で言うことを聞いてさえいれば、安全な場所だった。
・母は一緒ではなく、別の場所ですでに亡くなっていた。母よりも父との方が仲良く、父に「会いたい」という思いが強い。
・徐々に明るくなると、赤煉瓦の建物の中にいるのが分かった。
・夢も希望もない場所ではあったが、人の恋愛の経験話を聞くことが唯一の楽しみだった。
・前世のNさんはここへ来る前に好きな人がいて、その人と別れることになった悲しみを抱えていた。同時に恋愛に憧れていた。
・寝床のある部屋へと場面が移る。
・前世のNさんがベッドで横になっていると、ドアの向こうから誰かに部屋の中を覗き見されていることに気付く。
・必死で寝ているふりをしながらも、緊張と恐怖に包まれる。
(その後何か恐ろしいことが起きそうでしたが、セラピー中のNさんの恐怖心が強くなり、時間も経過していたため、今回はここで一旦終了としました。)
1時間程のセラピーで、今のNさんの性格や境遇の原因が、前世のこの時代の中にほとんど集約されていることが分かりました。
分かりやすいものをいくつか挙げてみると、例えばこんな感じです。
○グループや組織の中のルールに従わされることが大嫌い。
○ドアがとても苦手。ドアの向こうから誰かに見られているような気がする。
○青空が好き…殺される(苦しみから解放される)直前に見た青空とリンクする。
○前世と今の家庭環境が類似している。
○人の恋愛話を聴くことが(それを仕事にしたいくらい)とても好き。
○いくつかの苦手な色が、前世の嫌だったシーンに出てくる色だった。
などです。
こんなふうに前世に起こった出来事の多くのことが、今と繋がっています。
私の経験からの持論ですが、今の性格を形成している半分は、魂が元々持っている性質ですが、
残りは、インナーチャイルドと前世がさらに半分ずつくらい影響しているのではないかと考えています。
それだけインナーチャイルドだけでなく、前世の影響も大きいと思うのです。
セラピー中ずっと涙を流していたNさんでしたが、終わった後は
「なんだかスッキリした!軽くなった!」
「今まで苦手なことの理由が分かっただけでも気持ちが楽になる。」
と言ってくれました。
それからNさんと私は魂的にも深い繋がりがあるのか、セラピーが終わった後Nさんから、「あたし、りかさんを助けるために来た気がする。」と言われ、ドキッとしました。
(私は今まであまり自覚していませんでしたが。)
仕事面で1人じゃないよって思えるように助けてくれるんだそうです。
もしそうだったら本当に嬉しいけど、ほんとかなぁ♪
Nさんと、これからの関係がどんなふうに深まっていくのか、楽しみな気持ちです!